オーバーストドルフは ネーベルンホルン山やフェルホルン山に向かうゴンドラがあり、ドイツとオーストリア
にまたがる山岳ツアーの基点となっている
電車を降り駅を出るとすぐ2基のスキージャンプ台が目に飛び込んできた。。
小さな町だが駅からの通りにはいろんな店がびっしり並んでいて、活気がある。
スポーツ用品店が多くて、どこの店も驚くほど価格が安い。
整然とした町の通りの先にはホテルや民宿がひしめいていて、その先は牧草地が広がり
茶色の牛が放牧されている。カウベルの音と鳥の鳴き声が響く。
6月12日
雨に濡れながら峡谷歩き
ロープウェイでネーベルンホルン(2241m)を目指す予定だったが雨のためアルプ湖までになる。
アルプ湖あたりの斜面にはたくさんの牛たちが放牧されていて山中にカウベルの優しい
音色が響いている。かわいい顔で私達のあとからついてくる。山肌一面がお花畑!
老女たちがハイジになる。
中腹のカフェで下界の眺めを楽しみながらお茶する。
午後から峡谷へ。切り立った崖、深い谷。雨かと思いきや岩から落下する多量の
しずく。ここもまた冒険映画のロケ地そのもの。ワクワクしてくる。狭い橋や坂道を
自転車で行く人、ベビーカーを押したり小さな子供を歩かせたり、でっぷりした老人
たちがストックを突いてゆっくり歩いている。老若男女、ちゃんとした装備で自然を
楽しんでいる。
6月13日
日本を発ってもう14日、全行程の半分すぎたことになる。
ここオーバーストドルフでは東洋人と全然出会わない。私たちを見る目が物珍しいような感じ。
ホテルの周りには大木が茂っていて小鳥が夜明けとともに鳴きはじめる。教会の鐘が
15分おきに響き、山の方からカウベルの音が聞こえる。
ベランダで書いているとコーヒーの香りが漂ってくる。もう6時近く。今日も曇り空。
雨の中傘をさしてホテルを出発。お花畑の牧草地を歩いて、森の中に入る。小雨の森は
人の心をいやしてくれる。足を止めると寒くなる。汗をかかない程度のひんやり感が
たまらなく心地よい。会う人ごとに“ハロー”“モルゲン”“ナイスデイ!”と声を
かける。
湖のそばのレストランでお茶を飲む。この湖も冬にはスケート場になるのか。
夕食は買ってきた魚料理とビールを。テレビの内容がドイツ語なので解らない。英語の
CNCかBBCをつけっぱなしにしておいて繰り返すニュース画面から何となくイギリスの
EU脱退や欧州各国のテロのことで大変な状況が分かってくる。この町の近くで恐ろしい
ことが起こっているとは信じられない。
6月14日
ゴットマディンゲンへ移動日
9:04オーバーストドルフから電車に乗りドナウエシンゲンを目指す。水害のため予定したルートがダメ
になって長距離バスで行くことになった。ドイツを知り尽くした椛島氏のおかげで非常
事態になっても全然心配しないでゆっくり眺めを楽しみながら旅できる。
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