アムステルダム
10:28
 ブリュッセルの今夜宿泊予定のホテルに荷物を預けて、メトロでセントラル駅へ。8:54の特急でアムステルダムへ行く。
オランダに入った頃から霧が立ち込めて景色がかすんでくる。ロッテルダムで乗り換えるとほとんど視界が効かないほど霧が 深くなる。霧のアムステルダムとは良く聞くが、さすがに何も見えないのなら嫌だなと気が滅入ってくる。

 到着すると若干霧が薄くなり、駅の外に出るとまさにアムステルダム!霧の中に美しい建物が浮かんで大勢の観光客がひしめ き合う。寒い!この旅一番の寒さだ。
 1時間半のカナルバス(水上バス)に乗ると中は暖かい。日本語の音声ガイドがないので英語で聞いてみてもほとんどわからない。アンネフランクの家や国立美術館などの観光スポットを効率よく運河から眺められるのが面白い。これでもかこれでもかとギルドハウスや運河にかかる橋、などテレビの番組で見たことのある景色が続く。明らかに住居になっている船が両脇に繋がれていて、住人の生活を除くのも面白い。

 下船するとすっかり霧が晴れ、別景色になる。アムステルダムが輝きだした!
嬉しくなると猛烈にお腹がすいてきてレストランに入った。満席。とにかく観光客が多い。注文したピザの大きさ、パスタの量に驚く。二人で格闘してもやはり残してしまった。

 トラムに乗ってアムステルダム国立美術館へ。レンブラントの“夜警”やフェルメールの“牛乳を注ぐ女”を生で見ることができて感動した。精巧なドールハウス(住宅ミニチュア)は当時の裕福な家庭の様子を垣間見ることが出来る。

アンネの家には凄い行列が出来ていて中に入るのはあきらめざるを得ない。

 土産店をのぞいたりアイスクリームを食べたりして駅に向かい、ちょうど出発間際のロッテルダム行きの電車に飛び乗った 。方向としては間違いなかったが鈍行だった。来る時は30分だった距離を3倍ほどかかってしまう。ロッテルダムで降りて14番ホー ムから4番までダダ走りしてブリュッセル行きに乗れた。

乗り換えてからは速い!ブリュッセルに21:00着。駅で食べ物とビールを買ってメトロで2駅、乗り換え2駅でホテルの部屋 にたどり着いた。バスタブにゆっくり浸かったあと、全然解らないフランス語のテレビドラマを見ながらのビール、おいしい!

10・29
 上質のベッドの中でまどろむ心地よさに浸る。かすかに聞こえるトラムの走る音が異国の響きを感じさせる。あと一泊で帰 国すると思うと惜しいような、家族や犬たちを思い浮かべては嬉しいような気持ちになる。姪は日本の家はもちろんのこと、リバプールの自分の部屋やシェアハウスの友人が懐かしいと言う。長い旅になった。

 朝食の後チェックアウトして荷物を預けたままメトロでグラン・プラスへ。
広場に面したギルドハウスは特徴があり、市立博物館、市庁舎などが立ち並び見事。朝から観光客、特に日本人の団体が多く 小便小僧の周りは日本語の会話が聞こえる。軒を連ねるチョコレート店とワッフル店で通り全体が甘い香りでむせ返るようだ
。買うつもりはなかったが、やはりチョコレートを衝動買いしてしまう。試食と6箱で1箱おまけと言われて。しかも大量に…リュックに詰められない。困った…

15:56発ロンドン行ののユーロスターに乗る。時差の関係でベルギーへは1時間、帰りは3時間。実質2時間の乗車時間、雨の 中を走る満席のユーロスターは賑やかだ。

16:56
 ロンドン着。電車でヒースローに向かう。ピカデリーサーカス線は通勤帰りの乗客ですし詰め状態。終点ヒースローで降り てバスで宿へ。モーテルだった。近くのパブに行ってイギリス最後のディナーを楽しんだ。ビールで乾杯!お疲れ様!分厚いツナのステーキにマスタードをたっぷりつけて、それでお腹いっぱい。フラフラしながらモーテルに帰る。

10・30
 モーテルの車で空港第3ターミナルに送ってもらった。
空港で朝食を食べながら姪に感謝の言葉を述べ残りのイギリス生活 を楽しんでくれるようアドバイスして別れた。
 イギリスに来てまだ3カ月、23歳の姪はこの10日間、63歳の伯母を案内するのに大変な思いをしたことだろう。おかげで色々 な経験が出来て本当に楽しかった。行先の決まっていない列車の旅はとても刺激的で、旅行社のお仕着せツァーでは決して味 わうことの出来ない緊張感がたまらなかった。

バージンアトランティック航空の11時間のフライト中、とうとう最後まで眠らずに映画を3本見てあとは音楽を聴いて旅の 余韻にふけった。

11:31
成田から福岡に着いたのが15:30。長女が迎えに来てくれていて、途中立ち寄ったコンビニでおでんの匂いと丁寧な店員さん の対応に日本帰国を実感する。


縦横無尽に街をはしる運河。カナルバス(水上バス)で観光する。


アムステルダム国立博物館前の噴水


精巧なドールハウス。お金持ちの富の象徴だった。


世界各地の観光客が乗っているカナルバス。案内言語が8種類ほどある。
橋の上を走るトラム

住居のボート。生活感があふれている。

I am sterudum.
レンブラントの“夜警”
目の前、手の届く場所に展示されている。
フェルメールの“牛乳を注ぐ女”

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