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九州商船“なみじ”2時間40分の乗船時間、明日に備えて脚の筋トレに余念がない 高齢女性4人組。悲壮感が漂う。
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翌朝、覚悟を決めて8時にホテルを出て、武者震いしながら集合場所の茉奈漁港 へ。町長の挨拶、準備運動のあと9:00出発。
朝の冷え込みが和らいできて体がほぐれる。コバルトブルーの東シナ海を見ながら歩く。途中エイドという補給場所が4箇所あって、そこでスタンプを貰い、お茶や飴の差し入れがある。
トンビが空を舞い、木立からはウグイスの鳴き声が聞こえる。静寂の中ひたすら歩き続ける。
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島のいたる所に椿が咲いている。ほとんど人影のない山の道路わきに真っ赤な花がけなげに咲いているのを見ると気持ちが癒される。
別名“祈りの島”とも言われる上五島。教会、寺、神社合わせて、百を数える。
隠れキリシタンの教会は奥地の目立たない場所、神社は出漁する船から拝めるように港の高台に建っている。禁教令の厳しい時代、そして荒海に生活の糧を求める漁師たちは祈ることで心の平穏を保っていたのだろう。
現代、上五島の様子は平和そのもの、ゆったりとした暮らしぶりの様子が見て取れる。
国境の島として国土を守るために重要な場所であり、離島振興法を踏まえた定住の促進を図るための事業や補助金が多いらしい。
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美しい自然の風景に励まされて16kmを完歩した。
五島うどんを振舞われ椿の苗と布バッグ、そして完歩証明書を貰って 、大満足。
帰りのフェリーには実行委員長の人たちの見送りを受けた。
素朴なもてなしに感謝しつつ、島を離れる。 |