エコ・エコ 屋久島 2泊3日の旅
女性3人、2013･7･7、福岡空港よりJACのSAAB(36名乗り)13:05発に乗り込んで14:15屋久島空港に
降り立つ。降りた途端、梅雨明けしたばかりの強い陽光に一瞬めまいを感じる。意外にさらりとした空気で福岡のねばりつくような湿度はない。ガイドのくまさんが
「あいにく今日になってクーラーがダメになってしまって…」
「えーっ？！」
ところがオンボロに乗り込んで走り出すと自然の風が心地よい。
まさにｴｺ･ｴｺ(ｴｺﾉﾐｰ&ｴｺﾛｼﾞｰ)屋久島！
一日目は島めぐり(永田浜メインで島の北側コース)。
ガイドの熊さんはニックネームの通り顔半分髭に埋もれた風貌だが、眼鏡の奥の目はすこぶる優しい。
よく通る声で屋久島の歴史、自然、植物を詳しく説明する。
20年前に初めて屋久島に来て、島の魅力に取りつかれて、そのまま居ついてしまった。
こよなく屋久島を愛する熊さんの口調は、聞くものまでをも屋久島好きにしてしまうほど説得力がある。
まずモンキーポットの木の前に停車して、特徴の説明、周りの雑草を次々と説明する。
屋久島の成り立ち(マグマから生まれた花崗岩の塊が、海底の粘板岩を押し上げて姿を現したのが屋久島である。)に始まり、亜熱帯の島なのに山頂は北海道なみの気候であり、だから島では日本の自然の縮図を見ることができる…等、話が尽きない。
濃いブルーの海の色、白い砂、地球は丸い！を見てとれる。人家はほとんど無くて観光客もあまり見
ない。大きな海ガメが浜に向かって泳いでいる。夜には海ガメの産卵を見ることができるらしい。
一泊目の宮之浦ﾎﾟｰﾄｻｲﾄﾞﾕｰｽﾎｽﾃﾙは食事が付いていないので荷物を置いて外に食べに行く。
疲れきって知らない道を3人で歩いていると空には満天の星。そうだ！こんやは七夕だ！天の川を探すが町の明かりではっきりしない。
四季(とき)という居酒屋に入る。あいにく魚が無くなって刺身が出来ない。
カツ定食を注文するとワラジのようなカツが運ばれてきた。食欲が無かった筈なのに気分が悪くなる程
食べて外に出るとアララ不思議、疲れが取れて足取りが軽い。3人で大笑い。
二日目はメインのヤクスギランドへ。
昨夜のワラジカツがたたって胃が痛む。7時きっかりに迎えに来た熊さんがうらめしい。
熊さんおススメの弁当屋で昼食用弁当を購入。登山客のため早朝から営業している。
ヤクスギランド、ランドと名のつくものテーマパークを連想してしまうが実態は大違い、大規模な自然
保有林である。入り口から一歩入るとそこは幽玄の森、ただひたすら山道を歩くのみ。
よく整備された豊かな深い森で、深い清流、吊り橋、ユニークなネーミングの巨大杉、それに着生する
多種な木、全てを覆い尽くす苔。屋久鹿がゆったりと木の皮を食べている。
ひと月のうち35日雨が降るのでしっかりした雨具、着替えを忘れぬようにと屋久島通の先輩の助言に従い、リュックに背負って行ったが超ラッキーなことに取り越し苦労に終わった。
いにしえの森コース(所要時間50分)を3時間かけて熊さんが案内する。熊さんの説明とおしゃべりは尽きることが無い。
山から下りると島の南側をドライブ。中間のガジュマル、栗生のメヒルギ（マングローブ）、白いサンゴ
の浜、大川の滝、等。運転中ずっと説明している熊さんの声を聞きながらうつらうつらしていると、停車。
降りて歩く。熊さんの説明は続く。車に乗る。またうつらうつらする。
二泊目は屋久島ﾕｰｽﾎｽﾃﾙ。辺鄙な場所なので食事つき。他に客がいなくて広い食堂で私たちだけで夕食を食べた。遅くに米国人男性が一人到着したが、早朝3時に登山のバスに乗るため出発した。早々に寝ると夜なかにすごい雨が降ったらしい。
3日目はもののけの森、白谷雲水峡へ
朝食も私たちだけ。なかなかのご馳走ですこぶる満足。7時に熊さんのお出迎え。
白谷雲水峡の自然保有林は川沿いに屋久杉と照葉樹との混成した素晴らしい眺めが味わえ、多くのシダ、コケの緑で覆われていて、「もののけ姫」の幽玄な世界に引き入れてくれる。
昨夜の雨で苔の緑がより美しく苔の先に水滴が丸く光ってダイヤモンドの様。
「海舟」で昼食。熊さんご贔屓の店で、刺身定食の魚を目の前でさばいてくれる。トビウオの刺身の美味しかったこと！島らしからぬ繊細な味に大満足。なによりご亭主の板さんが渋くて素敵！
楠川温泉で汗を流す。ひなびた小さな温泉で冷泉をわかせているとのこと。さっぱりして空港に向かう。
小さな空港の建物でお土産を買って小さな飛行機に乗り込む。
天気に恵まれて上空からの眺めがはっきりしていた。開聞岳、桜島、天草5橋、諫早湾のギロチン、諸富の昇開橋、筑後川、我が街久留米。高度5200ｍでこんなにはっきりみえるとは！
16:55福岡に降りるとムッとする暑い熱気に包まれた。福岡も梅雨が明けて真夏になっていた。
別世界の屋久島、今度はまた違う季節に訪れてみたいと3人で盛り上がった。熊さんのガイドで。
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島全部が自然パノラマ館
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自然保有林ヤクスギランド
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ＪＡＣ ＳＡＡＢ 36名乗り
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小さな屋久島空港 |
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ウミガメ産卵地の永田浜
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東シナ海の沖合に見える口永良部島 |
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防波堤の上から美しい海を覗く
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宮之浦港に沈む夕日 |
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人間を見ても素知らぬ顔の屋久鹿達
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ヤクスギランド入り口
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杉の赤ちゃん
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屋久スギ伐採の歴史 |
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吊り橋を渡る
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凄烈な急流 |
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中間の巨大ガジュマル
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メヒルギ（マングローブ） |
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サンゴと貝殻を拾う
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ハマボウの花 |
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千尋の滝
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人間に媚びない、逃げないサルたち |
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苔に覆い尽くされた木
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白糸草 |
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ド迫力の杉の根っこ
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まさに もののけの森 |
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助けてえ、渡れないよう！
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ヘビの様にからみ合う根 |
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くぐり杉
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小象という名前の根っこ |
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はっぱのオブジェ
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大変！熊さんが恐竜に！ |
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海舟の刺身定食 1200円也
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小さな楠川温泉 |
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| 桜島を上空から見る。プロペラが残念 |
諫早湾の潮受け堤防がはっきり見えた。
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