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吉野千本桜の中を孫とウォーキング


2022年4月2日、3,4日

春休み中の7歳の孫を誘って“吉野千本桜、桜色に染まる談山神社、石舞台古墳”のツアーに参加した。往復フェリー泊なので面白がってくれると期待して。

まず小倉駅まで快速電車で。1時間40分もかかった。新幹線で行くよう夫に勧められたが
“贅沢だ。せっかくの安価なフェリー泊ツアーなのに!”
と夫の親切な言葉を無視してしまって後悔する。21の駅で停車するとは!
ただ車窓からの景色がいたる所桜の花が満開で春爛漫。吉野の桜に期待が膨らむ。


名門大洋フェリーに乗り込み孫はもうワクワク、私もちょっぴりわくわく。
向かい合わせのカプセル個室に荷物を置くと早速風呂へ。温泉気分を窓の外の海を見ながら味わう。
バイキングの夕食を済ませデッキに出ると凄い風。遠く瀬戸内の夜景を望む。


翌日は今にも降り出しそうな曇天。予報通りとはいえ、がっかり。
大阪南港5時30分着。バスでまだ眠っている大阪の街を突っ切り奈良に入る。


8時頃吉野着。降りると小さな雨が降っていて寒い。早速昨日母親に買ってもらったというレインコートを嬉しそうに着る孫。


吉野では来週が見ごろだと聞き、やはり山なのでさもありなんと納得はしたものの、寒くて暗くて花はまばら、平日の早朝なので人もまばら、坂道を登って向かう先は古い神社かお寺、どうしてこんな地味で渋いツアーに小さな女の子を連れてきてしまったのか後悔しても後の祭り。 




金峯山寺は吉野山のシンボルであり、修験道の総本山。
蔵王堂は正面5間、側面6間、高さ約34m、檜皮葺き(ひわだぶき)の、東大寺大仏殿に次ぐ木造大建築。蔵王権現像(重文)3体がまつられ、本尊は高さ7mにもおよぶ







南朝皇居の吉水神社。世界遺産に指定されている。
吉水神社では後醍醐天皇、源義経、静御前、豊太閤(豊臣秀吉)ゆかりの地で重要文化財、秘宝など多数
 ...

 

昼の弁当は“柿の葉寿司。” 小さい子供には地味すぎ。
“おいしい。”のひと言で婆さんは胸をなでおろす。

談山神社
藤原鎌足公由緒の神社



十三重塔  木造としては世界唯一。談山神社のシンボル
   ご本殿の欄干


 御本殿  絢爛豪華なつくりで日光東照宮造営のお手本となったことでも有名


 

突然始まったお払いの儀式。授与される人たちも古式の衣装を着けていた。
七五三を思い出したのか頭を垂れじっと祝詞を聞いていた孫の姿が微笑ましかった。


 
 石舞台古墳
横穴石室を持つ方形古墳。蘇我馬子の墓ではないかと言われている。


 古の都の桜と菜の花はやはり味わいがある?



 橿原神宮
広大な手入れの言い届いた敷地に美しく建つ橿原神宮。宮内庁管轄と聞いて納得させられる。

 
明石海峡大橋をくぐる。

7歳の活発な女の子には不向きなコースだと気付いたがもう後の祭り、坂道を歩き神社仏閣を見て回るだけの曇りの一日はかわいそうになってしまった。。

意外にもお寺や仏様にも子供らしい興味を示してピョンピョン階段や急坂を飛びながら先に立って歩く。
明るい性格に随分気が楽になった。

“ばあちゃんまた来ようね。今度は夏休みに。”
“夏休みは暑過ぎだから無理。”
“じゃ冬休み”
“寒すぎ。”
“それじゃ春休みだね。”

母親に報告すると“気を遣う子なんだよ。”
だって。


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