リューデスハイム


5月31日

 フランクフルトに降り立ったのは16時40分。電車に乗りマインツカステルで乗り換える。綿毛のようなものが西日の中でふわふわ飛んでいる。ポプラだろうとのこと。ひなびたホームの向こうには真っ赤なひなげしが群生している。“あ、コクリコ”与謝野晶子は夫鉄幹をこの時期にパリまで追ってきたのかと眠い頭でぼんやりと考えた。

 リューデスハイムはライン川下りの出発点の町。先週から大雨が続いていてライン川の水量が増して今にもあふれそう。水の色も茶色に濁って暗い。

 ホテルに荷物を置いて夕暮れの町に散歩に出ると鳥の鳴き声が町中に響き渡っていて、スピーカーで流しているのでは?と疑ってしまったが本物だという。実際鳥の姿が多い。


6月1日

 柳川のグループ(夫婦3組)と2日間合流する。代表の平田氏は我々のリーダー椛島氏を「師匠」と呼ぶ。何度も一緒に旅をした仲だとのこと。愉快な人たちと朝食を共にした後、ライン川下りの船に乗り込む。

 曇り空で景色が暗いが、両岸の美しいブドウ畑、古城や教会を囲む家々のたたずまいは素晴らしい。小雨が降り出してデッキに冷たい風が吹き付けるがせっかくの景色なのでデッキで我慢する。

 アスマンハウゼンはゲーテが愛したリースリングワイン(赤)の北限地。バッハラッハもワイン通の間では有名な土地らしい。ローレライの岩は厳しく切り立ち、昔船乗りたちを誘惑して水中に引き込んだという伝説がある。

 ザンクトゴアールで下船。電車でコブレンツ経由でコッヘムへ。昼食の時分けてもらった白ワインがとてもおいしかった。アルコールに弱い体質が恨めしい。

コブレンツで本格的な雨になり、駅からタクシーでライン川とモーゼル川の合流点ドイチェス・エックへ。雨に濡れながらも雄大な大河の景色に見とれてしばしたたずむ。

 平田氏の配慮でリューデスハイムのつぐみ横丁の“シュロス”でホテルのオーナー夫妻を囲んで宴会が開かれた。お城という由緒ある建造物の大きな建物はドイツ人のグループですし詰め満員状態。大柄な人たちが生演奏で踊りまくるので迫力がある。ゆっくりした曲になると夫婦でしっかり抱き合って踊り、柳川組も夫婦で踊り出す。

ビールの酔いで顔を赤らめながらちょっぴりうらやましくなってしまった。なんとリュデスハイムのイケメン市長も現れたりしてますます盛り上がる。
ブドウ畑とバラが美しいリューデスハイム

ワインの香りと生バンドの音楽が流れるつぐみ横丁 
 
古城と教会と風情たっぷりの家々 
 

ホテルポストの朝食風景

ブドウ畑の手入れをする人達

リューデスハイム市のマスコットの猫

大雨のため道路にあふれそうな川

厳しい坂にも整然とブドウ畑

立派な川下りクルーズ船

コッヘムの歴史が刻まれたモニュメント

社会科見学?の小学生

ドイチェス・エックでライン川とモーゼル川をバックに

集団一気飲み

郷土料理のオンパレード

サービス精神満点のバンド

つぐみ横丁の夜は更けていく なんとリューデスハイム市長(真ん中)と
   

 TOPへ




次へ