ガルミッシュ(3泊)


6月2日  ガルミッシュへ

 柳川組はアムステルダムへ、我々はガルミッシュに向かって出発。今日は一日移動日の予定。
 まず通勤客で一杯の電車でヴィースバーデンへ。マインツからミュンヘンまで4時間余り。ミュンヘンの巨大な駅構内の人ごみをかき分け、一番奥のホームまで荷物を押していくのが大変。さすがにバイエルン州一の大都市。チェコオーストリアスイス、等々各国の列車が並んでいる。人種のるつぼのような国際色豊かな旅客であふれている

 ガルミッシュまで1時間半の間に電車の中で遅い昼食。小西のご飯とインスタントみそ汁。3時近くになってなっていた。車窓の景色がチロルらしく変わっていた。いつの間にか雨が降り出した。

 ガルミッシュ駅ではひどい雨で、タクシーに分乗してホテルに行く。ホテルというより民宿で私達貸し切りの様子。荷物を置くと早速、雨上がりの町を歩いてみる。

 ドイツ最高峰のツークシュピッツェを含むリゾートとして大勢の客で賑わうらしく、ホテルが軒を連ねている。どの窓にも花が飾られていて壁絵が美しい昔ながらの家並みが素敵だ。国際会議場に正装した男女がぞろぞろ入っていく。カジノもあるらしい。

      6月3日 アウグスブルグ観光

 鳥の声で目覚める。町全体に木が多くて、木々に囲まれた小さなホテルやレストランが林立している。
 予定ではドイツ最高峰ツークシュピッツェに行くことになっていたが、多分雨が降って視界不良だろうとアウグスブルグ観光にチェンジ。

 ミュンヘン経由で11:30アウグスブルグ駅に到着後、市電で中心部へ。丁度改修工事中の市庁舎。覆う幕に市庁舎そのものの画が描かれていてなかなかのアイディア。雨がパラついて傘を開いたり閉じたりしながらマクシミリアン通りを歩くと、豪商フッガー家の繁栄ぶりがそこかしこに残っている。

 本を頼りにバウエルンタンツ(レストラン)を探す。手ごろな値段でシュバーベン地方の料理が楽しめるとあって必死に探し回って諦めたころやっと見つけた時はほっとした。ほうれん草のシュペッツレという郷土料理とビールで乾杯!


6月4日
ドイツ最高峰ツークシュピッツェ登山

 6時に起きてバルコニーで日記を書いているとだんだん曇って来てなんと雨が降り始める。登山電車でツークシュピッツェに行く予定なので落胆。仕方がない。ところが朝食を食べていると日が差してきた。やったあ!

 登山鉄道でどんどん登っていくと青と緑色の神秘的なたたずまいを見せるアイプ湖が見える。さらにロープウェーに乗り換えて山頂へ。そこは白銀の世界.
寒さより酸素の薄さが応える。

 多分表情に出ているのだろう。しきりに「大丈夫?」と声をかけられ、それがまた煩わしい。

眼下のパノラマは全く望めない。少し歩くだけで息切れがする。一歩一歩歩くたびに雪に足を取られてなかなか進めない。
展望台で味噌汁を飲んでやっと元気が戻った。味噌汁の威力はすごい。
反対側はオーストリアになるらしいがガスがかかって何も見えない。

昨夜ダイニングでカレーパーティーをしたことが女主人のエルザの逆鱗に触れたらしく美しい顔を鬼のようにして怒られた。あっけにとられた私達。

それにしても客に対してあの態度はないだろうと思うが、あれがドイツ人堅気なのだと鹿毛さんに諭される。


6月5日
ミュンヘン観光後オーストリアのザルツブルグ

あちこちで水害の被害が出て電車のダイヤが乱れ、バスに乗り換えさせられたりして大変な経験をする。

エルトリアの若者と隣席になる。彼は英語がわからない。スマホの画像を見せて自国の悲惨な状況を知らせたいようだ。国の様子や難民の危険な状況など直視できないようなものばかり。絶句してしまう。
エルトリアなどどこにあるかほとんど知らない国だった。

ミュンヘン
 
 ミュンヘン駅から地下鉄2駅で新市庁舎のあるマリエン広場へ。大勢の観光客が今か今かと待ち構えている仕掛け時計の人形が動き出す。一斉に上を見上げてカメラやスマホをかざす。

 ペーター教会の302段の木の階段を上る。15年前、上った時と全然変わっていないが、すっかり息切れして自分の体力の衰えを知らされた。教会の裏のしゃれたカフェで昼食。白ソーセージで乾杯!

 市庁舎の中を抜け、レジデンツへ。バイエルン王家であるヴィッテルバッハ家の本宮殿。博物館の厖大な収蔵品を見て廻るのに疲れてしまった。

  5時過ぎの特急でザルツブルグへ。国境の駅フライラッシングでまたもや水害のため臨時停車。被害はかなり深刻のようだ。


ドイツ最高峰のツークシュ・ピッツェに建つ教会

ザルツブルグペーター教会からの眺め
古民家のガルミッシュの民宿の前で。
超怖い美人女主人エルザ。でも宿代は安いし、朝食は美味しかった。

    アウグスブルグ市庁舎前広場

郷土料理ほうれん草のシュペッツレ

雨のアウグスブルグ町歩き

豪商が建設したシェッツラー宮殿の中庭

アウグスブルグを南北に縦断する
マクシミリアン通り
ドイツ最高峰ツークシュ・ピッツェ
反対側はオーストリア
あいにくガスがかかっていて眺望が
全然きかない
民宿の朝食
なかなか美味しい。
エリトリアから避難してきた若者
人懐こい笑顔が印象的
ミュンヘン、マリエン広場の新市庁舎
ドイツ最大の仕掛け時計が見もの
仕掛け時計の人形が動き出すと
待ち構えていた人たちが一斉にカメラをかざす

レジデンツ博物館
バイエルン王家の宮殿 

ワイングラスで素晴らしい演奏を聞かせてくれる大道ミュージシャン 
ドイツ最高峰の麓の山岳リゾートの町ガルミッシュ。
夏は登山やハイキング、冬はスキー、スケートを楽しむ人々でにぎわう。
6月はシーズンオフで静かなたたずまいだった。

TOPへ 次へ