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2022年7月7日 (令和4年)
格安航空ピーチで新千歳空港に到着
札幌からライラック2号に乗り旭川に到着したのは夕方5時近く。
今回の2週間旅を企画してくれた札幌組2名と大阪1名、福岡4名が旭川駅で合流する。
駅前のビジネスホテルにチェックインして早速居酒屋まで涼しい風に吹かれながら歩く。
再会出来たことに乾杯!
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7月8日 2日目
旭川駅裏の北彩都ガーデンの美しい庭園を散歩する。
忠別川や人工池をめぐりながらすっかり癒されてしまう。
今回の私たちの旅を祝福してくれているかのように感じさせてくれる風景。
幸先が良い。
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タクシーで三浦綾子記念文学館へ。
半世紀前、一世を風靡した“氷点”の作家ということは知っていたが、
単なる流行作家ぐらいの認識しかなかった。
病弱、敬虔なキリスト教徒で、夫君と共に数々の作品を世に出されていたとは!
“氷点”の舞台ともなった外国種見本林のなかを散策する。
きれいな森だが熊が出そうで怖かった。
記念館に戻ってオムライスの昼食。
プラタナス通りをタクシーで通っているとき安倍元首相の襲撃事件を知る。
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旭川駅よりバスで層雲峡を目指す。
人気のない畑の景色からやがて大雪山国立公園の変化に富んだ岩山の景色に変わっていく。
道路脇に自生する巨大蕗に驚く。
黒岳沢川の水音が鳴り響くマウントビューホテルの夕食では明日の黒岳登頂への不安と期待を込めて乾杯!
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7月9日 3日目
いよいよ黒岳登山!とは言うものの5合目まではロープウエイ、7合目まではリフトで上がる。
結構勾配が強くて岩がゴロゴロしていてかなりの神経を要するのだが、高山植物の花盛りで、
見つける度に歓声を上げて写真を撮るのでなかなか進まない。
週末でもあり家族連れや若者のグループも多くて“お先にどうぞ”を繰り返す。
山頂付近になって急に雨風が吹き付け寒くなった。
本来山頂より先まで行きたかったのだが、諦めて記念写真だけにして急いで降った。
全員無事登頂出来てほんとうに良かった。
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7月10日 4日目
昨夜からずっと雨音と増水した川の音が鳴り響いていたが、
黒岳登頂の興奮の余韻でそれすら楽しく聞こえていた。
朝食後ビジターセンターに行き層雲峡の成り立ちを知る。
高速バスで北見へ。
ロコソラーレの本拠地として有名な北見は意外と小さく地味な感じ。
デパ地下のコーヒーショップでサンドイッチとコーヒーの昼食。
美味しさと高価なカップ&ソーサーに感動する。
こんな場所でウェッジウッドや香蘭社!?
北見の印象がググっとアップする。
北見から女満別まで石北本線に乗り14:09着。
ループ状の架橋を渡ると網走湖の女満別湖畔。
湖畔を15分ほど歩いてホテル山水に到着。
湖畔を散策する。
涼風、青空、白い雲、穏やかな湖面、避暑地さながらの風景。
小さな木の実に気付いてよく見ると桑の実だ!
九州の桑の実より小粒ですごく甘い。
林の中にテントが点在してそれぞれ静かにキャンプを楽しんでいる。
始まってきた登山の筋肉痛を温泉で癒す。
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7月11日 5日目
地元の友人相馬さん運転の車で出発。4日間お世話になる。
乗った途端箱一杯のさくらんぼに歓声を上げる。
ご実家のサクランボ園の後継者がいなくて、どれだけでもちぎって食べ放題だと連れて行ってくれた。
食い意地が張った老女たちは夢心地でひたすら赤い果実を口に運ぶ。
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ジャガイモの花の白、緑のビート、黄色の麦畑とパッチワークさながらの色合いの畑を見ながら
網走中心部へ。
刑務所、天都山へ。快晴で海が眩しい。
天都山スタッフお勧めの回転ずしのランチを食べる。
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能取湖、能取岬を散策する。限りない自然の解放感に感動する。
サロマ湖のワッカ原生花園の広大敷地には数々の花が原生していて
植物に目が無いメンバーたちには宝箱!
さして興味のない私は早めに切り上げ、車の助手席に座ると
チョコンとキタキツネが運転席に飛び乗ってきた。
息が出来ない程驚いて、写真を撮ろうとエサを探していると
向こうのネイチャーセンターのスタッフの鋭い笛の音が。
“エサをあげないで!”
自然を守るということとはこういうことなのだ。
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7月12日 6日目
出発時晴天だったが美幌峠に差し掛かると数メートル先すら見えなくなりさすがに緊張してくる。
屈斜路湖の和琴半島を散策する。
ひたひたと打ち寄せる湖の波に自然の息吹を感じて何故だか感動する。
アイヌ民族資料館でアイヌ文化と苦難の歴史を知る。
弟子屈市の食堂の前で何か塊を切り分けている男性に“それは何ですか?”と声をかけると、
大きな塊を差し出して“山わさびだよ。持っていきな。”
素直にいただいた。
大鵬記念館の前を通り抜ける。
ペンケトー、パンケトーとは上、下の湖という意味のアイヌ語で近づくことはできない。
双湖台から眺める湖は北海道の姿そっくり。
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阿寒湖湖畔で動物写真家の個展を見る。
もの言いたげな自然界の動物たちの表情が素晴らしい。
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オンネトーは大きな沼という意味。
原生林に囲まれた静かな湖で相馬さん一押しの写真スポットらしく、天候の関係でその色彩が望めなかったことをしきりに悔やまれる。
私たちは雌阿寒岳、阿寒富士をバックに美しい写真を撮れて満足する。
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7月13日 7日目
長いと思っていた旅も半分過ぎた。
これからが早いのよねと誰からともなく声が上がる
。
相馬さんのご実家に再度連れて行ってもらってご夫妻の若々しさに驚く。
またまたサクランボの食べ放題。
トウフツ湖とオホーツク海に挟まれた小清水原生花園にはエゾキスゲの群生が青空、白雲に映えて
まばゆい。
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斜里町を通り“天に続く道”で撮影する |
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往復2kmのヒグマの生息地を龍さんのクマよけ鈴を先頭に登ったり降ったり歩いていく。
生来気の小さい私は熊が怖くて滝などどうでもよいのだが…。
オホーツク海にむかってそびえる断崖絶壁の滝は大迫力
、薄い霧がかかっていく様は一幅の絵のようだった。
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知床五湖の木道を歩く。立派な木道の両側にはヒグマ対策の電熱線がしっかり張られていて
下に降りることは出来ない。ガイド無しでは歩くことが出来ないことになっている。
青空に映えた知床連山が美しい。
知床峠を超え羅臼へ。
森繁久彌のオホーツク老人像の前で記念撮影。
青空のウトロからどんよりした羅臼に来て知床の厳しい天候の変化を実感する。
晴れた日には根室海峡を挟んで国後島が見えるらしい。
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7月14日 8日目
相馬さん最終日
8時旅館もとよしを早めに出発。摩周湖の地下水によって出来たと言われている
神の子池は透き通った青い水色が神秘的。
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裏摩周湖展望台からはっきり中の島が見えたものの、あいにくの曇り空で今一つ色合いが残念。
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“地球が丸く見える”がキャッチフレーズの開陽台天文館も霧のためすぐそこさえ見えない。
晴れてさえいれば360度の大パノラマが楽しめるそうだが。
さらに深まる霧が恨めしい。
カフェでハチミツカレーを食べる。
店員の優しいサービスが好印象で気分が良くなる。
お天気次第のよくあることで店員も悪天候の際のマニュアルがあるんじゃないかと勘繰る。
星の降る里とも呼ばれるこの地に是非また来てみたいと思った。
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小熊が急に道に飛び出して横切っていった。親を追いかけていたのだろう。
清里の緑清荘に入り相馬さんとお別れする。
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67月15日 9日目
交通手段がなくなり、はてさてどうしたものかと考え、レンタサイクルを利用することにする。
観光センターまで歩くこと30分(かなり疲れてしまった。)、
最新式ピカピカの自転車に対して足の長さがチト足りないことが判明する。
諦めて徒歩で清里を廻ることにする。
ジャガイモ焼酎工場を見学した後、涼しいとはいえ、照り付け遮るものの無い
北海道のまっすぐな道をひたすら歩いた。
車の姿はほとんどなく白いジャガイモの花と黄色の麦、ビートの緑が清潔感にあふれている。
町に戻って食べ物屋さんをさがしてカフェトコトコを教えてもらった。
ランチの地産野菜が疲れた体に沁みた。
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疲れた体にモール温泉が心地よい。
黒みがかったヌルヌルすべすべの温泉ですっかり癒される。
2泊した緑清荘は清潔で寛げるとても良いホテルだった。
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7月16日 10日目
清里の無人駅を出発、標茶へ。
テレーノ気仙の迎えのバスが待っていてくれた。
ホテルの横には羊の牧場があり少々匂ってくる。
遅めのランチを注文するとトンカツが2枚も附いてきてビックリ。
熊のことを尋ねると"標茶はヒグマの本場ですよ。”さらりと答える。
牛の内臓の味を知ったとんでもない熊が牧場の牛を狙ってその被害が絶えないとのこと。
怖くなり散歩もおっかなびっくり。
3時間ほど散策して水嵩の増した釧路川を渡って高台まで行くのがやっとだった。
ずらりと並んだ町営住宅に人影はなく声すら聞こえない。
町に降りていくとやっと庭の花壇を手入れしている人たちの姿が見えた。
家の前の花壇には春夏秋冬の花があふれている。
短い北海道の夏を一斉に謳歌しているのだ。
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7月17日 11日目
昨夜から降り続く雨。だんだんひどくなって風も強い。
終日ごろごろ温泉三昧。雷もゴロゴロ。
温泉には大勢のご近所さんが朝から入りに来る。
聞けば1回500円、1か月パスが4800円、夫婦パス7000円也。
顔見知り同士で仲良しさん。
ホテルを取り仕切っている女主人(雇われ人と本人が)の采配ぶりに感心する。
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7月18日 12日目
雨が上がって蒸し暑い一日、釧路湿原をホテルのバスで廻った。
塘路湖のサルボ展望台まで歩いて登る。
蒸し暑さがひどく、熊が出てきそうであまり快適な散策ではなかったが
展望台からの眺めは圧巻だった。
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昼食に食べたパスタの美味しかったこと!
多和平への途中タンチョウヅルの姿を見た。
いつも二羽でいるような気がする。
多和平の展望台に上ると地球が丸いことが見て取れる。
藤花ホテルに入る。
一泊2980円也。5000円の標茶割がついているにしても安すぎ。清潔でなかなか。
夕食はコンビニで買って戸谷さんの部屋で揃って食べた。
修学旅行気分でこれもまた楽しい。
7月19日 13日目
とてもビジネスホテルとは思えない豪華な心のこもった朝食に驚いた。
JR釧網本線で釧路湿原を走り抜ける。
飛び込んでくる動物たちを避けるためカーブではスピードを落とす。
釧路から厚内まで太平洋沿いを走る。
厚内から帯広まで十勝平野を走る。
帯広の真鍋庭園を散策するためバスに乗る。
広大な敷地にテーマごとに珍しい外国種の樹木が配置されていて
立派に手入れが行き届いている。
閉園時間が迫っていてゆっくり廻れなった事が残念。
ここもまた再び訪れたいところだ。
最新式の十勝ガーデンズホテル泊
チェックイン、部屋のサービスも全てセルフだが何とかクリア
夕食は居酒屋へ。最後の夜を乾杯で締めくくる。
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7月20日 14日目
帯広から電車で札幌に帰る2人連れと別れて新千歳空港息の高速バスに乗る。
ゆったりした今回の旅は私たち高齢者にピッタリの旅だった。
企画してくれたお二人に感謝!!
誘ってくれた友人に感謝❣
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