2022年12月11日より15日までの5日間、初冬の京都洛北をいつもの旅友7人で歩き回った。
特記すべきは桂離宮と修学院離宮の参観である。夏ごろから申し込んで可能になる。手配してくれた旅友に感謝。
11日、着後先ず清水寺へ。コロナの影響で平年より少ないものの若い人たちで結構賑わっている。
タクシーに分乗して、運転手さんに連れられた修学旅行生徒が多い。若い人たちを案内する運転手さんの表情が明るい。
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師走なのにまだ若干紅葉が残っていて 美しい清水の景色
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晩秋の夕暮れの景色の中に若々しい声が溢れていた。 |
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高台寺の紅葉ライトアップ最終日に間に合って、古刹を華やかに演出する光のマジックに酔いしれた。
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12日 早朝から叡電に乗り鞍馬へ行く。
青空が広がって凛とした山の空気が清々しい。
牛若丸の史跡巡りをしながら山道を貴船まで歩いた。
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あえぎつつ名残紅葉の鞍馬山
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京都駅屋上からの夜景
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駅ビル大階段に彩られるグラフィックイルミネーションの演出に感動する。
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13日、バスで大原へ。 山里の大原らしい風景に感嘆の声を上げてなかなか前に進まない。
徒歩10分の距離をゆうに30分かかる。
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土産物店、宿、食堂などほとんど閉まっていて、暖簾が下がっていても開店休業の様子に心が痛んだ。
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寂光院、勝林院、宝泉園、三千院の庭や伽藍を見て回る。
人影のない寂光院は庭の草木全てが悲しい歴史をとどめていた。
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勝林院の宿坊の宝泉院。植栽された樹木、白砂、石、全てに意味があり手入れが大変だろうと感心させられる。立派な五葉松を見ながらお抹茶を戴く。
血天井、水琴窟、石盤の音色、などを楽しむ。
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三千院、往生極楽院の前で。
国宝阿弥陀三尊像を眼前にした御坊様の読経に 参列する。16時からのお勤めに居合わせた幸運。
三千院の本来の姿に触れた思いだった。
音無しの滝まで歩く。夕暮れの小道は冬の寂寥感に包まれているが老女たちの楽し気な声が響いて暗さも吹っ飛ぶ。
駅地下街の天ぷら屋“ハゲ天”で生ビールを飲みながら楽しい夕食をする。
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14日、憧れの桂離宮を見学する。
宮内庁管轄皇室用財産の日本一美しい庭園を丁寧な説明を聞きながら1時間かけてゆっくり見て廻る
池や茶室、樹々、石、全て、池で泳ぐ水鳥たちまで調和した日本の美を凝縮している。
創建、改築、維持には莫大な財と共に匠の技を必要とするだろう。途絶えることなく美を保ってほしいいと願うばかり。
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嵐山では京都の美と底冷えを体感する。
ひとえの着物姿の若い女性たちは 寒さのそぶりも見せずにはしゃいでいるが見ているだけでも寒い!
格式ありげな料理屋をのぞくものの高すぎてパス。安い定食屋でランチする。
寒風吹き荒れる渡月橋を悲鳴を上げながら渡って大堰川沿いを進み亀山公園へ。小倉百人一首の石碑を興味深く見て回る。 |
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竹の道 |
保津川 |
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15日、修学院離宮へ
上中下、3つの離宮が東山連峰の山すそに作られていてそれぞれの歴史と特徴がある。
男性宮内庁職員がなかなかのスピードで案内してくれるので頭と足がついていくのに必死。
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三つの離宮を連絡する松並木と田畑。
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修学院離宮から曼殊院、詩仙堂まで歩く。
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曼殊院の石庭
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詩仙堂
歩いていてもとにかく寒くて寒くて京都洛北の厳しさを体感する。
手水鉢のかなり厚い氷を見つけて余計寒くなる。
茶屋処で食べた白味噌仕立ての雑煮の美味しかったこと!
4泊5日、しっかり歩き回ったつもりだったがまだまだ京都のごく一部分だけ。
春、桜の頃にまた訪れようということになる。
観光都市の京都は老女にもとても優しかった。
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